新潟県中越地震からほぼ1年―死者51人に

【2005年10月15日】

14日、新潟県災害対策本部は昨年10月23日に発生した新潟県中越地震の死者が2人増え、51人になったと発表した。毎日新聞が報道した。

新潟県発表の資料によると、新たに増えた2人の死者はともに十日町市の女性。83歳の女性は肺炎、79歳の女性は脳梗塞で死亡した。

新潟県教育委員会が本人と保護者を対象に調査した地震被災地の小・中学生約7万2,000人のうち、1,150人に臨床心理士によるカウンセリングが必要との結果が出ていた。9月29日、日本経済新聞が共同通信により伝えた。地震における65歳以上の被災者の内、歩く力が落ちたと調査に答えた人の割合が3割にのぼり、その4割は元に戻っていないとの愛知県大府市の国立長寿医療センターの報告を、朝日新聞が10日伝えた。

また、罹災した長岡市柏崎市、十日町市、魚沼市見附市小千谷市栃尾市川口町刈羽村の9市町村では、自宅の自力による再建をあきらめたり、再建の見通しが立たない罹災者が1,000世帯ちかくあることが、新潟県や9市町村の調査でわかった。朝日新聞が報じた。2,810世帯の9,167人が13日現在で仮設住宅に入居している。

一方、新潟日報は新潟市で、写真展「報道カメラがとらえたつめ跡、そして希望」を始めたことを発表した。東京放送(TBS)によると、14日小千谷市で、地震のために中断していたニシキゴイの競り市が始まった。初日は169舟の出荷だった。川口町では、「蒼丘の杜公園」で、22日に「ありがとうを川口から」という人文字を作って、支援に対する感謝を表すイベントを行う。14日、新潟日報が報じた。

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