新常用漢字表の試案が固まる

【2009年1月20日】

文化審議会漢字小委員会が見直しを進めている漢字使用の目安になる新常用漢字表(仮称)の試案が16日、まとまった。新常用漢字表の試案は文化審国語分科会の了承を得た後、3月に一般から意見募集を行う予定。

時事通信によると漢字使用の目安の改定は当用漢字表から常用漢字表に移行した1981年以来となる。

産経新聞によると試案では現行の常用漢字表(1945字)に191字を追加・「日常生活で使用頻度が低い」と判断された、「」「」「」「」「」の5字を削除した計2131字となっている。

日経新聞によれば「」「」「」といった名などに使われる字や、「」「」「」「」といった熟語としての使用頻度の高い字が今回の追加対象の中心になっている。

朝日新聞によればこの他、「」「」など日常的に多用される漢字でもれていたものが追加され、議論となっていた「(おれ)」も採用される。読みも日常的に読まれているものが追加され、「」は、現在の「わたくし」という訓に「わたし」が、「」は「かなめ」などが正式に読めるようになる。

また、各報道によれば現在の表では、点がひとつの字体で統一されている之繞(しんにょう・しんにゅう)に二点之繞の「(そ)」「(そん)」「」の3字を追加する。

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