携帯電話、3社が新規参入へ
【2005年11月11日】
IRIコマースアンドテクノロジーのRBBトゥデイ、産経新聞などの報道によると、総務省は9日、BBモバイル(ソフトバンクの子会社)、イー・モバイル(イー・アクセスの子会社)、アイピーモバイルの3社から申請のあった携帯電話事業について認定すると発表した。電波監理審議会から、認定することが適当との答申を受けたため。
これにより、日本の携帯電話事業者は、既存のNTTドコモ、KDDI(au/ツーカー)、ボーダフォンを合わせ、6社7系統体制となる。
総務省の資料などによれば、BBモバイルとイー・モバイルがW-CDMA方式、アイピーモバイルがTD-CDMA方式である。TD-CDMA方式は、日本国内では初の方式である。今回の新規参入は、総務省が携帯電話用の周波数の確保を推進してきたことにより、1.7GHz帯と2GHz帯の両周波数帯を携帯電話の無線通信用として使用することが可能になったことが背景にある。
3社は2006年から2007年にかけての事業開始が計画され、携帯電話事業の新規参入は1994年の旧デジタルフォン(現ボーダフォン)とツーカー以来、12年ぶりのこととなる。 いずれも既存の事業者より大幅に安い料金での参入を計画している。2006年には同じ携帯電話番号のままで契約する事業者を変更できる番号ポータビリティ制度が始まることもあり、競争の激化が予想される。
出典
編集- 『BBモバイル/イー・モバイル/アイピーモバイルの移動通信事業が認可へ』 — IRIコマースアンドテクノロジー, 2005年11月9日
- 『携帯3社新規参入認可 12年のなれ合いに風穴』 — 産経新聞, 2005年11月10日
- 総務省報道資料 『携帯電話用周波数の確保に向けた取組』 — 総務省, 2004年9月30日
- 総務省報道資料 『1.7GHz帯又は2GHz帯の周波数を使用する特定基地局の開設に関する指針に基づく開設計画の認定(携帯電話の新規参入事業者の決定)』 — 総務省, 2005年11月9日
- ソフトバンクプレスリリース 『特定基地局開設計画認定申請の認定について』 — ソフトバンク株式会社, 2005年11月9日
- イー・アクセスプレスリリース 『特定基地局開設計画認定申請の認定について』 — イー・アクセス株式会社, 2005年11月9日
- アイピーモバイルプレスリリース 『2GHz帯における特定基地局開設計画の認定』 — アイピーモバイル株式会社, 2005年11月9日