愛知の中学校で元教え子が教師を刺す

【2008年8月11日】

時事通信によると、日本時間7月29日午後1時半ごろ(UTC+9)、愛知県知立市の市立知立中学校で、同校の神谷佳久教諭(34歳)が、学校内にきた若い男に刃物で背中や胸を刺された。神谷さんは意識はあるものの重傷。現場へ駆けつけた愛知県警安城警察署の署員らが同1時45分ごろに、この男を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。

逮捕されたのは知立市内に住むフリーターの少年(18歳)。少年は2005年3月に同校を卒業しており、「(神谷さんは)2年生の時の担任で恨みがあった」などと供述している。毎日新聞によると、この少年は同校卒業後に高校進学をしたがすぐに退学した。また卒業後に少年と神谷さんの間でトラブルはなかったという。

中日新聞によると、知立中学校の技術棟2階にある被服室には吹奏楽部の練習に50人と神谷教諭が集まっていた。そこに突然、少年が乱入し、神谷教諭の背中を刺した。神谷教諭は血を流しながら「待てよ、待てよ」と少年へ言った。室内の中央付近にいた生徒は他の生徒とともに被服室から出て、学校の東にある市役所に逃げた。この際、生徒たちに向かって、関係ないという感じで少年は手を振ったという。残りの生徒は神谷教諭と少年が室外へ出た後に他の教諭が誘導したという。その後少年は技術棟の北東角あたりでしゃがみこんでいた。

同新聞の取材に応えた、少年の同級生たちは「おとなしかった。キレると何をするか分からなかった。」と話し、生徒たちは「(神谷先生は)部活は熱心で厳しいが、授業は面白くて人気があった」という。

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