情報誌「ぴあ」関西版10月で休刊へ
【2010年7月31日】 朝日新聞によると、出版社・ぴあは、情報誌「ぴあ」関西版を今年10月7日に発売する号を最後に休刊することを取引先に伝えたことを明らかにした。ぴあは1986年に関西版を創刊させ、1990年代半ばには発行部数25万部を誇ったが、ここ数年は4万部前後に低迷していた。
読売新聞関西版によると、ぴあは中部版を既に6月17日号で休刊させている。朝日、読売によると、雑誌休刊後はチケット発売情報やエンターテインメント情報を提供する新メディアを年内に立ち上げる予定であるという。
また朝日によると、関西版の情報誌では「エル・マガジン」が2008年12月に、講談社→サンケイリビング新聞社刊の「KANSAI1週間」も今年の6月で休刊している。これら情報誌の相次ぐ休刊問題について、「関西ウォーカー」の玉置泰紀編集長は「書店で1つのコーナーを作る同じ雑誌が減るのは我々に撮っても痛手だし淋しい。特に、ぴあは文化、関西ウォーカーは生活情報が中心で競合する部分が少なかったのでなおさら。紙媒体はネット情報に押されている」と分析した。
情報源
編集- asahi.com 『情報誌低迷 ぴあ関西版、10月7日発売号で休刊へ』 — 朝日新聞, 2010年7月30日
- YOMIURI ONLINE関西発 『「ぴあ関西版」休刊、情報配信の新メディアを計画』 — 読売新聞大阪本社, 2010年7月30日