広島平和記念公園の原爆慰霊碑に金色の塗料がかけられる

【2012年1月4日】

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広島平和記念公園内の原爆慰霊碑。中央の石碑部分に塗料がかけられた。

読売新聞朝日新聞によると、1月4日午前0時50分(UTC+9)頃、広島平和記念公園広島市中区)で、同公園内の原爆死没者慰霊碑金色塗料が吹き付けられているのを、警備員が発見した。

朝日新聞によると、発見した警備員が広島県警広島中央署に通報し、同署は器物損壊容疑で捜査している。

読売新聞が同署の発表などとして伝えたところによると、警備員は、慰霊碑付近で不審者侵入を知らせる警報を聞き、現場に向かった。

両報道によると、塗料が付着していたのは、碑文の「過ちは繰返しませぬから」の部分。朝日新聞が、塗料の付着を発見した警備員の話として伝えたところによると、公園に設置された監視カメラの映像に、白髪の男が手提げ袋からスプレーを取り出し、袋のようなものを被った状態で塗料を吹き付ける姿が映っていた模様である。

読売新聞によると、この慰霊碑には2002年3月にも、赤茶色の塗料がかけられたことがある。同市はこの日に塗料の拭き取りを実施したものの、一部は残ったため、業者に除去を依頼した。

読売新聞によると、同市の松井一實市長は、「原爆死没者の御霊を冒涜する行為であり、強い憤りを覚える」と述べた。

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