広島への原爆投下から61年、「氏名不詳者」名簿を初めて奉納

【2006年8月6日】

平和記念公園の慰霊碑(資料)

1945年の原子爆弾投下から61年目となった6日、広島市平和記念公園で平和記念式典が開かれた。

過去最多となる35カ国の駐日大使を含む約4万5,000人が参加し、午前8時から式典が行われた。

これまでの1年間に亡くなった5,350人の名簿と一緒に、亡くなった人のうち氏名が未だに判明していない人々の追悼のために「氏名不詳者 多数」と書かれた名簿が、新しく原爆死没者慰霊碑に納められた。名簿に載っている死没者数は合計で24万7,787人となった。

広島市の秋葉忠利市長は平和宣言で、「悪魔に魅入られ核兵器の奴隷と化した国の数はいや増し、人類は今、全ての国が奴隷となるか、全ての国が自由となるかの岐路に立たされています。」と核廃絶を訴え、高齢化してきている国内外の被爆者への支援を充実するよう呼びかけた。

原爆投下と同時刻の8時15分には、参加者全員が1分間黙祷して犠牲者の冥福を祈った。

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