岩手日報の夕刊 6月末で休刊

【2010年5月23日】

岩手日報本部(盛岡市 GFDL)

岩手日報は5月11日の社告にて、6月30日付を最後として夕刊を休刊し、あくる7月1日付より増ページを行った新しい形の朝刊単独新聞として発行すると発表した。

岩手日報は夕刊休刊について「近年のインターネットの普及や岩手県民の情報生活の変化など、メディアを取り巻く環境が変化しており、この時代のすう勢で夕刊のあり方を見直す時期にきた。またこれに加え、景気低迷の長期化は広告需要も落ち込み、新聞発行の経営環境の厳しさを増している。この為岩手日報の夕刊を朝刊と統合し、販売・配送・配達にかかるコストを削減し、将来とも安定した新聞発行を目指すことにした」と説明している。なお、これに伴い月ぎめ定期購読料は現在3007円を7月以後は2980円に値下げするが、1部即売については110円から130円に値上げする。

朝日新聞によると、岩手日報は1876年創刊。夕刊は1923年に発行開始し、日曜日の発行もあった。1944年に一度夕刊を休刊したが、その後1952年に再開し60年近く夕刊を出し続けてきた。また毎日新聞によると、現在岩手日報は朝刊・夕刊のセットで約21万2000部を発行している。

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