岩手・宮城内陸地震 - 岩手県と宮城県で震度6強

【2008年6月15日】

平成20年(2008年)
岩手・宮城内陸地震
アメリカ地質調査所 (USGS)
による地震地図 (PD)
地震のデータ
  • 発生時刻: 2008年6月14日08時43分頃 (UTC+9)
  • 震央: 岩手県内陸南部
  • 座標
    • 北緯39度01.7分 東経140度52.8分 (気象庁)
    • 北緯39度06分 東経140度40分 (USGS)
  • 震源深さ
    • 8km (気象庁)
    • 10.0km (USGS)
  • 規模
    • M7.2 (気象庁)
    • M6.8 (USGS)

日本の気象庁によると、2008年6月14日午前8時43分(UTC+9)ころ、岩手県宮城県を中心に震度6強の強い揺れを観測した。この地震による津波の心配はないとしている。気象庁はこの地震を「平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震」(英:The Iwate-Miyagi Nairiku Earthquake in 2008) と命名した。

日本の気象庁の第4報では、震源地は岩手県内陸南部。震源深さは8㎞。マグニチュード7.2と推定されている。最大震度は岩手県奥州市衣川と、宮城県栗原市一迫でそれぞれ震度6強。

毎日新聞は15日1時28分、死者6名、負傷者155名と報じた。うち3人は、土砂崩れなどで行方不明になり救出後に、死亡が確認されている。朝日新聞は14日23時30分現在で、行方不明11名、159人が負傷したと報じた。また42棟の家屋が半壊したと報じた。Yahoo!!ニュースによると15日0時現在172人が負傷したと報じた。

その後、朝日新聞の15日16時12分付け報道では、死者9名となった。

岩手日日新聞によれば政府は首相官邸に対策室を設置するとともに、泉信也防災担当相を現地に派遣した。また岩手、宮城両県知事が自衛隊に災害派遣を要請した。朝日新聞によれば、陸上自衛隊東北方面総監部は、地震発生直後に全隊員を招集。偵察隊を自主派遣していた。また、海上自衛隊や航空自衛隊も偵察のため出動していた。

余震

気象庁の14日の発表 (第4報) によると、余震はさらに一週間程度活発に続き、震度6弱を観測する可能性もあると注意を呼びかけている。

また、第4報では14日16時の時点までに合わせて153回の余震(震度1以上)を観測したことを、第5報では15日10時の時点までに合わせて264回の余震を観測したことを報じている。

この地震による影響

時事通信によると、JR東日本東北秋田新幹線仙台八戸秋田駅間が、14日終日運休し、そのほかも最大で6時間20分の遅れが出た。そのうち、仙台~古川間で走行していた「はやて・こまち1号」は、安全のために9時間30分の間、車内に取り残された。他2本も駅以外の場所で緊急停車した。

東北電力は14日、19時発表時点で岩手県・宮城県合わせて延べ29,320戸が停電したことを発表し、一部の地区(343戸)で土砂崩れなどで停電への対応が出来ない状況であることを明かした。

東北楽天ゴールデンイーグルスは、この地震の影響で同日予定されていたプロ野球東北楽天ゴールデンイーグルス巨人軍の試合の開催を取り止めて、振替試合を16日午後6時から開催する事を発表した。

産経新聞によれば、当初会場のクリネックス宮城球場は被害がなかった事から、予定の午後2時開始を1時間ずらして午後3時開始とすることを決めていたが、地震の被害状況が広がっている事により開催中止に変更した。楽天イーグルス・米田純球団代表は「こういう(地震の被害の)状況なので開催中止にした。観客の安全が一番と判断した」と話した。なお、東北楽天ゴールデンイーグルスのウェブサイトでは、6月16日の振り替え開催では6月14日の試合のチケットでの入場は出来ない(改めてチケット購入が必要)ため、本日(14日)から7日以内の払い戻しをするように呼びかけている。

出典

外部リンク

 
Wikipedia
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