山口組6代目組長が府中刑務所を出所

【2011年4月9日】

朝日新聞によると、日本国内最大の暴力団山口組(本拠:神戸市)の篠田建市(通称:司忍)組長(69歳)が、4月9日UTC+9)早朝に、収監されていた府中刑務所東京都府中市)を出所した。

朝日新聞によると、篠田組長は、銃刀法違反の罪に問われ同刑務所2005年12月から服役し、このほど刑期を終えたもの。篠田組長は、同組幹部らの出迎えを受けた後、東海道新幹線に乗車し、神戸市にある同組の総本部事務所に戻った。

朝日新聞によると、同組は、篠田組長が収監されていた間、警察による集中取締りを受け、中枢幹部の4割を逮捕されており、ある暴力団関係者によれば「内部に動揺がある」模様で、トップの復帰を機に組織の引き締めを図る可能性がある。また、読売新聞によれば、同組が違法な資金獲得活動を強化する恐れがあるとして、警察当局が動向を注視している。

朝日新聞によると、篠田組長は出所前に、面会した関係者に対し、組長を続投する意欲を示し、さらに、他の暴力団との共存や、同組の傘下組織に対する方針についてコメント。服役中に組織運営を委ねていた側近とは異なる構想も持っている模様で、警察当局は、「内部に反発のあった側近の路線を変更すれば、結束がさらに強化され、強大化が進む恐れがある」(捜査幹部)として警戒している。

朝日新聞によると、篠田組長は2005年8月に同組の6代目組長に就任した。その後、大阪市内のホテルに於いて実弾入りの拳銃を所持した配下組員に警護させたとして、間も無く収監された。服役中は、自らの出身組織である弘道会(本拠:名古屋市)時代からの側近で、山口組ナンバー2に当たる若頭高山清司被告(63歳、恐喝罪起訴)が取り仕切っていた。ある暴力団関係者の話では、高山被告は、配下の組員に対し、山口組の紋章の入った名刺の使用や、警察官との接触を禁じ、摘発の端緒となり得る行為を行わせないようにし、また、1,400を超える傘下組織からの集金システムを確立。また、高山被告は、反発する幹部を処分や引退の形で追放し、他の暴力団とも関係を強化し、篠田組長の復帰に備えてきた模様。組長不在にもかかわらず、山口組は全暴力団の半数の約3万5,000人の勢力を保持している。

読売新聞によると、これに対し、警察庁2009年9月に、山口組弱体化を目指し、篠田組長の出身母体である同組の2次団体・弘道会の集中取締りを全国の警察に指示し、弘道会組長を継いだ高山被告を2010年11月逮捕したほか、弘道会系幹部計71人を摘発し、賭博闇金融など違法な資金源に対する捜査の強化を図っている。

朝日新聞によると、警察当局は今後も、幹部の逮捕や資金源を遮断する取り組みを推進し、沖縄県を除く46都道府県に於いて制定されている暴力団排除条例も活用することで対策を推進するとしている。

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