山で遭難した男性、10日ぶりに救出 - 神奈川・丹沢
【2009年9月18日】
神奈川新聞・読売新聞・毎日新聞によると、神奈川県山北町の丹沢山系・玄倉川の沢で遭難した横浜市鶴見区の男性会社員(58)が9月16日朝(UTC+9、以下同様)、神奈川県警松田署山岳救助隊により救出された[1][2][3]。男性は右足骨折などの重傷[2]だが、命に別状はないという[1][3]。
松田署によると、男性は9月6日早朝に日帰りの予定で沢登りを始めたが[1][3]、同日午前10時50分頃、崖を登っている最中に誤って約5メートル下の岩場に滑落し、身動きがとれなくなった。食料は1日分しかもっておらず、食料が無くなったあとは岩場に溜まった雨水を飲んでしのいでいたという[1][2][3]。
男性は一人暮らしで、出勤してこないことを心配した会社の同僚が富山県に住む男性の兄に連絡。9月12日に兄が男性の家を訪れ、男性が丹沢山系へ出かけたことを確認し、捜索願を出した[2]。
9月15日の夕方、捜索隊員が崖の中腹でしゃがみ込んでいる男性を発見。ヘリコプターが接近できないため、隊員が交代で男性を背負って夜通しで下山し、その後ヘリコプターで男性を伊勢原市の病院へ搬送したという[1][2]。
捜索に当たった松田署員は、「10日間も水だけでよく生きていた」と驚いていたという[1]。