小学館、学年別雑誌「小学五年生」「小学六年生」を休刊

【2009年10月27日】

小学館本社(東京都千代田区 PD

朝日新聞によると、小学館は10月26日(UTC+9 以下同)、小学生向けの学年別学習雑誌・「小学五年生」と「小学六年生」を2009年度で休刊(「五年生」は2010年2月発売の3月号、「六年生」は2009年末発売の2・3月合併号が最後)することを発表した。この両雑誌は1922年の小学館創業と同時に創刊した同社の基幹事業だったという。

1973年には「五年生」が63万部、「六年生」は46万部を発行していたが、ここ最近は少子化と不況による雑誌低迷も響き、6万~7万部に落ち込んでいた。近年はスポーツ選手や作家といった話題の人物を取り上げたり、性教育に踏み込むなどの紙面改革を行ったが「小学校高学年は趣味の多角化が進んでおり、男女の性差も顕著で情報も細分化している。学習・生活など幅広く網羅する編集方針が時代の変化に合わなくなっていた」と小学館は話している。

時事通信によると、小学館はこの「五年生」「六年生」に代わる新しい学習漫画雑誌として「GAKUMAN PLUS(ガクマン・プラス)」を2010年春をめどに創刊させる予定である。また、「小学一年生」から「小学四年生」は今後も存続させるが、内容を見直して学習的な内容の読み物を増やす方針である。

少女マンガ雑誌「ChuChu」も休刊 編集

また、毎日新聞によると、少女向けの漫画雑誌「ChuChu(チュチュ)」も2009年12月28日に発売を予定している2月号で休刊すると発表した。これは「ちゃお」、「少女コミック」が共同編集した増刊号として発行し、2006年1月号から月刊誌となって正式に創刊された。「読者ニーズの変化が大きく、少女コミック雑誌全体の再編成を図る視野にたって休刊を判断した」と説明している。

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