富山湾が、世界で最も美しい湾クラブに加盟
【2014年11月1日】
10月18日(UTC+9)、韓国の麗水(よす)市で開催されていた「世界で最も美しい湾クラブ」の総会で、富山県の富山湾の加盟が決定した[1]。
「世界で最も美しい湾クラブ」はフランスに本部を置くNGOであり[1]、活動内容としては湾の観光振興や環境保全に取り組んでいる[1]。世界遺産に登録されているモン=サン=ミシェル湾やベトナムのハロン湾など[1]、「世界で最も美しい湾クラブ」には世界24か国・1地域の合計36湾が加盟登録している[2]。なお日本国内で「世界で最も美しい湾クラブ」へ加盟を果たせた湾は、宮城県にある松島湾に次いで2湾目となる[1]。
富山県は、富山湾の魅力を世界に伝えるために2013年10月に「世界で最も美しい湾クラブ」への加盟を申請し、2014年3月に現地調査が行われた[1]。富山県の石井隆一知事は、今回の「世界で最も美しい湾クラブ」の総会で富山湾の景観をプレゼンテーションし、その後行われた決議で全会一致で富山湾の加盟が決定した。富山湾が「世界で最も美しい湾クラブ」の仲間入りを果たせた理由として、海越しに臨む立山連峰の景観のほか、埋没林や蜃気楼といった、多様な自然環境が周辺に存在することが評価された[1]。
石井知事は「世界から何度も訪れてもらえる観光地となるように取り組んでいきたい」と述べている[3]。また石井知事は「(「世界で最も美しい湾クラブ」への)加盟は、来年(2015年)の北陸新幹線開業へ向けて力強い弾みとなり、地域の活性化に寄与すると期待している」とも述べている[1]。