富山市の水道管漏水、市民生活に影響も

【2007年12月14日】

水道の蛇口から出る清浄な飲料水(GFDL画像)

北日本新聞によると、5日(UTC+9)の富山県富山市石金の水道管で漏水が発見されたことに伴う18、19日水道管の取替え工事で旧富山市内のほぼ全域で水圧の低下や水道水さびや濁りが現れることが13日分かった。

同新聞によれば、5日、富山市石金の県道用水との交差地点で水道管が漏水しているのを幹線パトロール隊が発見し、その後富山市上下水道局が24時間体制で監視していた。18、19日は漏水が発見された富山市石金と富山市中市の間1.1kmを断水して水道管と取り替える。周辺の地区へは他の幹線で水道水を給水するため断水とはならない。

しかし、富山市の13日発表によれば、旧富山市内の広範囲で水圧が弱まったり、水道水にさびや濁りが発生する可能性があるという。同市発表では影響は水橋地区全域や呉羽地区、熊野地区、新保地区の一部を除いた9万5000世帯27万3000人に及ぶと予測している。このため市は18日、19日、20日に影響が予測される地区の小学校給水車を置くことを決めた。また、子ども福祉課と教育委員会は18日から20日にかけて影響が予測される保育所幼稚園、小学校、中学校給食を水道水を使わないパン弁当ご飯牛乳ソーセージ缶詰イワシゼリーなどの簡易給食にすることを決めた。また、北日本新聞や北日本放送によると、影響が予測される地域にある病院ホテルでは急ピッチで医療用や飲食用の水を貯水する作業を行うと発表した。

北日本放送によると、上下水道局は緊急工事対策本部を設け、電話相談に応じた。14日午後5時までに280件以上の問い合わせがあったという。上下水道局では「市民の皆さんに大変ご迷惑をおかけして申し訳ないが、貯水や節水を心がけてほしい。」と同放送のインタビューに答えた。

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