富山市の建築設計会社がAPAホテルで耐震偽造

【2007年1月26日】

中国新聞によると、富山市の建築設計会社が、京都市にあるAPAホテル営業の2物件で構造計算書の偽造等をしていたことがわかり、京都市は25日、この2件について使用禁止・改修を勧告した。

問題の設計会社は、富山市にある田村水落設計。同設計が構造計算を担当した、京都市下京区の「APAヴィラホテル京都駅前」と「APAホテル京都駅堀川通り」で、偽造が判明した。また読売新聞によると、この2つのホテルは耐震基準の70%台しか強度がないこともわかった。

同設計の水落光男一級建築士は読売の取材に対し、「耐震強度が足りていないのに足りているような偽装はしていない。着工後に現場で設計変更があり、構造計算をし直したが、そのことを当局に申請していなかったのが問題となったのかもしれない。」と話したが、中国新聞によれば、京都市の聴取に対しては、「ヴィラホテルの件で構造計算の結果がNGとなっていたが、それをOKと書き換えていた」ことも認めている。

また、日テレNEWS24によると、APAホテル・元谷芙美子社長は同日、会見した。「本当に申し訳なく、ただただ謝るのみです」とコメントし、その上で構造設計士に対して耐震偽装を依頼していないことも説明した。

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