宮城県で食中毒 ドクゼリ誤食か
【2008年3月12日】
毎日新聞によると宮城県大崎市岩出山に住む65歳女性から11日の夜に「カブのような物を食べて具合が悪くなった」という119番通報があった。女性は病院に運ばれたが、意識不明の重体。また知人である調理した女性(65歳)も腹痛などで治療を受けたとしている。
毎日新聞によると県警鳴子署は有毒植物の「ドクゼリ」を食用の「ガマの根」と誤って食べた可能性があるとして調査している。
同署などによると、2人は友人で、11日午前に近所の江合川河川敷を散策中に自生していた植物を食べられると聞いたことがあるガマの根と思い込み家に持ち帰り、同日夕にそれぞれ煮物にして食べたところ午後7時半ごろに症状が現れた。(河北新報が伝えた。)
仙台家畜保健衛生所によると、同県では2003年6月にドクゼリの根が含まれている野草を食べて馬4頭が死亡するという事件があった。この疾病情報によると、ドクゼリの全体に毒性(特に早春ごろの根には強い毒を含む)があり、家畜だけでなく人も中毒をおこす植物と説明している。また、セリやワサビと似ているため、間違えてしまう場合があるとしている。
出典
編集- 伊藤絵理子、鈴木一也 『植物中毒:ドクゼリ?食べ、女性重体 知人も腹痛 宮城』 — 毎日新聞, 2008年3月12日12時38分
- 『ドクゼリ食べ2人が食中毒 大崎』 — 河北新報, 2008年3月12日
- 仙台家畜保健衛生所 『最近の病性鑑定でみられた疾病情報 - 馬のドクゼリ中毒』 — 宮城県, 2004年9月30日。2008年3月13日閲覧