宝塚音楽学校の元生徒が提訴……「嘘の告げ口で退学させられた」

【2009年11月5日】

産経新聞朝日新聞によると、宝塚歌劇団の劇団員養成である宝塚音楽学校兵庫県宝塚市)の元生徒の女性(18歳)が、「退学の原因とされた万引の事実は無く、退学処分は不当」として、同校を相手取り、現在も同校の生徒であることの確認と、慰謝料など1,000万円の支払いを求める訴訟を、11月1日UTC+9、以下同様)付で神戸地裁に起こしていたことが、同月4日に判明した。

産経新聞によると、訴状では、この女性は2008年4月に同校に入学したが、「学校の許可を受けずに取材に応じたことを切っ掛けにいじめを受けた」と主張。さらに、その後「同級生らがコンビニで万引をしたなどの事実を捏造して同校に報告した」と主張した。同校は、この報告を受け、同年11月にこの女性を退学処分とした。

産経新聞によると、女性は退学処分を受けた後、神戸地裁に対し、退学処分の取り消しを求め仮処分を申し立て、同地裁2009年1月に、退学処分を無効とする決定を下したが、同校は決定に従わずに、同月に2度目の退学処分を通知した。これを受け、女性は再度同地裁に仮処分を申し立て、認定されたが、朝日新聞によると、同校側は10月までに約110万円を支払っただけで、今も復学を認めていない模様である。産経新聞によると、女性はこのために今回の提訴に踏み切った。

朝日新聞によると、この女性は、「告げ口をした同期生からはいじめを受けていた。学校側は、いじめの一環である告げ口を根拠なく信じた」と主張。また、産経新聞によると、この女性の代理人は、「生徒の身の潔白を訴えたい」とコメントしている。

一方、両新聞によると、同校は「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。

情報源

編集