宝塚で民家放火 中学生の少女2人逮捕

【2010年7月10日】 読売新聞関西版によると、7月9日(UTC+9)午前2:50頃、兵庫県宝塚市民家放火事件があり、家族3人が死傷した。兵庫県警殺人未遂と現住建造物放火の疑いでこの家に住んでいた中学3年生の少女(15)とその同級生の少女(14)を逮捕した。

47NEWSと読売関西版によると、2人は共謀して15歳の少女の自宅に火をつけて放火・半焼させた上、当時就寝していた3人の家族(39歳の男性と31歳の内妻、そして小学校4年生の女児(9つ)[1])を殺そうとした疑いがもたれている。読売関西版によると、この火災後、住宅にいた内妻が搬送先の病院で死んだため、兵庫県警は殺人未遂容疑を殺人容疑に切り替えて捜査する。

47NEWSによると、事件後宝塚警察署員が現場を調べたところ、ゼリータイプの着火剤を階段や階段脇の壁に塗り、毛布を置いて着火したという。その後2人は「出火したのを確認して逃げた」と供述している。更に15歳の少女は「親が嫌いだった。うるさいので一緒に殺してしまおうと火をつけた」。また同級生の14歳の少女も「家族に不満があった。2人で放火をしようと相談した」とそれぞれ話し、「それぞれの家に火をつける約束をした」と容疑を認めている。


逮捕された少女らが通っていた中学校では

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産経新聞によると、この事件で逮捕された2人の少女の通っていた宝塚市の中学校の校長は同市教育委員会の関係者と9日昼に同市役所で記者会見をし、彼女らが家庭内体罰について学校に相談したことを公表。その上で、「明るい子で驚いている」とコメントした。校長の話によると、15歳の少女は1年生の冬頃、両親のしつけが厳しいとして「手を上げられて困っている」と担当教諭に相談し、担任、母親を交えた三者面談を行った。その後2年生以後はしつけに関しての相談は無かったという。また14歳の少女とは中学校1・2年生は同じクラスで仲良しだったという。

産経によると、同中学校は9日夜に保護者を集めた説明会を行い、同市教育委員会は「精神ケアーに当たる臨床心理士を派遣する」と発表した。心理士は当面同中学校に常勤して生徒や教職員に対するケアーを行うとしている。

情報源

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  1. 読売関西版より