姫路市で住宅火災、小学生5人死ぬ

【2006年1月5日】 1月4日から5日にかけての報道機関各社によると、1月4日午前2時55分ごろ、兵庫県姫路市の無職・松本敏子さん(43歳)の自宅住居から出火し、木造2階建ての住宅約150平方メートルを全焼した。この火事で児童5人が行方不明となっていたが、焼け跡からこども5人の遺体が発見され、兵庫県警察姫路警察署は1月5日、身体の服装や特徴などから行方不明の児童であることを確認した。

スポーツニッポン、中国新聞、日本放送協会、産経新聞によると、松本さん宅には当時、松本さんが以前勤務していた美容室の同僚で姫路市在住の衣料品店のパート・高橋聡美さん(42歳)と岡山市在住の無職・田中陽子さん(39歳)のそれぞれの家族が2005年12月28日ごろから宿泊していた。遺体で発見された子供達はいずれも小学生で松本さんの長女で6年生の栞奈(かんな)ちゃん(11歳)、高橋さんの長男で5年生の正人君(10歳)、同じく長女で2年生の加奈ちゃん(8つ)、田中さんの長女で4年生の幸子ちゃん(10歳)、次女で2年生の明子ちゃん(8つ)の5人。死因は1人が焼死、他4人は一酸化炭素中毒死だった。

また松本さんが煙を吸って意識不明の重体、高橋さん、田中さんと、松本さんと同居していたとび職の西田俊広さん(49歳)の3人も重軽傷を負った。

また火災発生後、姫路警察署と消防は1階西側の壁付近などを実況見分し、熱で溶けた配電盤を発見した。3日の夕食でホットプレートでお好み焼きを食べていたが、ブレーカーが2回も落ちていたことから、これが出火の原因となった可能性があるとして、配電盤の詳細な分析を行っている。警察と消防は2階の暖房はエアコンであること、また1階の天井も焼け落ちていることから、火元は1階と断定してはいるが場所の特定はまだできておらず、引き続き原因を調べる。

神戸新聞によると、松本さんを見舞った知人のコメントとして「松本さんは病院のICU集中治療室で栞奈ちゃんのことを心配して「ごめんな」とうわごとを繰り返していた」としている。

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