奈良県の高校生が包丁で刺し殺される 同級生の少年逮捕

【2009年7月5日】

読売新聞によると、7月4日午前8時ごろ(UTC+9)、奈良県近鉄桜井駅のホームで、橿原市の私立高校3年生の浜田知哉君(18歳)が同級生・A少年(17歳)に包丁で腹と背中を切られる事件があった。浜田君は病院に運ばれたが1時間半後死亡。A少年は駆けつけた奈良県警桜井警察署の署員に殺人未遂の疑いの現行犯でその場で逮捕され、容疑を殺人に切り替えて調べている。

読売によると、警察の調べでは浜田君とA少年は桜井市の私立高校の同級生で、事件があった当日は1学期の期末試験最終日で、その登校の最中だったという。2人は同じ電車に乗り、高校がある最寄の近鉄桜井駅で下車した後A少年が浜田君の腹1箇所と背中2箇所を包丁で突き刺し、その後ホームの中央で浜田君が倒れた。通報を受けて駆けつけた桜井警察署員がA少年を事情聴取したところ「(浜田君の)顔を見て刺した」と供述し容疑を認めたため、その場で現行犯逮捕をしたという。

読売の別の記事によると、逮捕されたA少年は調べに対し「最近浜田君が約束を守らないので、殺人をするつもりで刺した。約束の内容は話したくない」とした上で、「今日(4日)の通学中に殺そうと決めて通学かばんに包丁を入れた」と供述している。

産経新聞によると、2人が通っている高校の校長先生の会見で「2人は今年の3月に交友関係の問題のトラブルで、A少年が浜田君に暴力を振るって軽い怪我を負わせた」ことを明らかにした。この時は浜田君が担任の先生に相談し、「学校外で暴力を受けた」と説明し、その後2人に事情聴取をしてA少年を指導した。校長は「同学年なので、今後も生活していけるようにと2人に話し合いをして、仲直りしてもらった。その後は2人の間に表立ったトラブルはなかったと担任の先生から報告を受けていた」と話している。しかし今回の事件との関連などについては「はっきりせず、詳細は説明できない」と話すにとどまった。

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