大阪府警警部補、飲酒運転の検問で数値捏造したとして逮捕

【2012年3月7日】

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共同通信時事通信によると、飲酒運転の取締りの際に、呼気のアルコール濃度について数値などを捏造したとして、大阪府警3月6日UTC+9)に、証拠隠滅虚偽有印公文書作成同行使容疑で、泉南署交通課警部補・山下清人容疑者(57歳)を逮捕した。

時事通信が同府警監察室の話として伝えたところによると、山下警部補は、「捏造はしていない」と容疑を否認している模様である。

時事通信によると、山下警部補の逮捕容疑は、2011年9月29日に、JR新家駅前(大阪府泉南市)で飲酒運転の交通検問を実施したが、その際、近くの交番において、原付バイクを運転していた同市内の60歳代の男性から、呼気1リットル当たりアルコール0.15ミリグラムを検出したとの内容で、書類を偽造したというもの。同府警監察室によれば、山下警部補は取締りを1人で行い、アルコール測定器を男性から見えない位置で操作。その上で、事前に偽造し用意していた測定結果と摩り替えた模様。また、男性が「2時間前に350ミリリットル缶ビール1本を飲んだ」と申告したにもかかわらず、山下警部補は、酒酔い・酒気帯び鑑識カードには「500ミリリットル」と記載していた。

共同通信が同府警監察室の話として伝えたところによると、同署が2011年の1年間に摘発した約80件の飲酒運転のうち、50件以上が山下警部補によるもの。同監察室は、他に同様の苦情を1件確認しており、山下警部補が捏造を繰り返していたと判断し、同日中に同署に対し家宅捜索を実施するなど、全容解明を目指す方針である。

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