大阪府で1万人超の個人情報が流出 SDカード紛失で

【2009年8月27日】

産経新聞朝日新聞によると、大阪府は、同府の職員が、重度障害者介護手当の受給者や、重度障害者らの銀行口座などのデータを保存したSDカードを紛失したことを、8月26日UTC+9、以下同様)に明らかにした。約1万1,000人の個人情報流出した可能性があり、同府は関係者に謝罪文書を送付した。

朝日によれば、同府障がい福祉室のコメントとして、24日に同室へ匿名の封書が届き、重度障害者介護手当台帳や障害者ケアマネジメント初任者研修修了者名簿などが記録されたSDカードと、「コピーを貰いました」と書かれた紙片とが入っていた。産経によると、カード内のデータにはロックが掛かっておらず、部外者にコピーされた可能性があるという。

産経によると、流出したデータは、2007年5月から2008年4月にかけての重度障害者介護手当の受給者台帳や、2007年4月分の重度障害者特例支援事業の受給者台帳などで、金融機関名や口座番号なども含まれている模様。また、府のコメントによれば、2008年4月に、地域生活支援課の女性主事が、異動に伴いSDカードにデータを保存した上、後任の職員のパソコンにコピーしたものの、その後SDカードの管理をしていなかった模様である。

産経によると、府としては、これまで流出した情報の悪用は報告されていないとしているものの、府の担当者は「個人情報の管理を徹底し再発防止に努める」とコメントしている。

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