大阪・梅田に新駅の建設計画 「新北ビル」と直結へ

【2009年1月9日】 産経新聞と、スカパーTBSニュースバードが報じたところによると、大阪市梅田大阪駅北側の貨物ヤード駅付近に建設する意向を持っている新旅客駅の具体的な構想がこのほど明らかになった。

この梅田新駅は、東海道本線新大阪駅から大阪環状線福島駅を結ぶ「東海道支線(延長約2km)」という路線を東側に移して地下路線とする。それに合わせて建設する新駅は2011年の完成を目指す百貨店などの大型商業施設「新北ビル」と地下の通路で結ぶというもの。現在東海道支線を使って運転するため、大阪駅を経由しない関空特急・はるか京都関西空港間)や、くろしお(京都~阪和きのくに線の和歌山方面直通)などをこの新駅に停車させて、梅田と関西空港などを乗り換えなしで直結するとしている。

産経新聞によると、JR西日本大阪市などが、北ヤードを所有しているUR都市機構などと協議を行っており、北ヤードのうち、先行的に開発が行われている東地区の開発が終わった後にこの新線の建設に着手するという。

大阪駅周辺では駅本体の改修に加え、JR大阪三越・伊勢丹が入居する地上28階・地下3階の新北ビルの建設が2011年完成を目指して実施されているほか、アクティ大阪の増築も予定されている。また、大阪中央郵便局のある地域も再開発され、劇場などが建設される計画があるという。JR西日本はこれらと新駅を結びつけることで再開発の効果を最大限に生かすとしており、近藤隆士創造本部長も「関空と梅田が結ばれると(上述の)大阪駅付近の再開発による経済効果も高まるだけでなく、名実ともに関西の顔となる」と意欲を見せる。

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