大阪の地方銀行、池田銀行と泉州銀行統合か?

【2008年2月21日】 中日新聞によると、いづれも大阪府にある地方銀行池田銀行泉州銀行が2009年春ごろをメドとした共同持ち株会社の設立・経営統合へ向けた最終調整に入っていることが2月21日までに判った。

読売新聞によると、これまでに両銀行の頭取らが数回にわたって会談をしており、今後本格的に協議を進めることになる見通しという。ゆうちょ銀行(郵便貯金)の設立による、金融機関の経営環境の厳しさもあり、経営統合による基盤強化を図る狙いがあるという。経営統合が実現すれば、総資産は両銀行の合計で4兆8181億円(2007年9月末現在)となり、近畿地方京都銀行に次いで2番目、大阪府では近畿大阪銀行を抜く最大の融資規模の地方銀行が生まれることになる。

朝日新聞と中日によると、両銀行は大手都市銀行(メガバンク)三菱UFJフィナンシャルグループの影響が強い。泉州はその子会社、またこれまで大手都市銀行傘下に入らず、独自性を保ってきた池田も最近の市況低迷の影響で保有資産の含み損が広がっており、今後300億円程度の第3者割り当て増資を行う予定であるが、その引き受け先に三菱東京UFJ銀行が受け入れることが決まっている。このことから、三菱UFJグループの意向で経営統合の検討しているとも見られている。朝日によると、池田は主に大阪府の北部や兵庫県東部の住宅地、泉州は大阪府の南部の商業地を主な地盤としている。

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