大相撲の大麻汚染疑惑、2人の力士から精密検査でも陽性反応

【2008年9月7日】

時事通信によると、大相撲のいづれもロシア出身の露鵬(28歳 幕内)と、白露山(26歳 十両)の2人から簡易採尿検査で大麻の陽性反応が出たことを受けて、日本相撲協会ドーピング検査機関に依頼した精密分析でも大麻の陽性反応が確認されたことが9月6日判明した。

相撲協会は8月18日に幕内・若ノ鵬容疑者が大麻を所持した疑いで逮捕された事を受けて、十両以上の力士に対して9月2日に抜き打ちで採尿検査を開催。その際2人の力士から陽性反応を示したが、このときは簡易キットを使っての検査だったため、9月4日に改めて日本国内で唯一の世界反ドーピング機関公認の検査機関に精密分析を依頼・検査したものである。露鵬は9月6日、大嶽部屋での報道陣の取材に「大麻吸引はやってない。この結果(陽性反応)を信用しない」と大麻吸引を否定した。

また、毎日新聞によると相撲協会のある関係者が「大麻を本人が吸引しなくとも、副流煙で陽性反応が出る」とされる指摘について「今回の結果は過去のデータと比べても副流煙とは思えない数値が出ている」と話していることがわかった。

毎日新聞によると相撲協会は9月8日に再発防止委員会と臨時理事会を開催し、2人の処分を含めた対応を話し合う予定であるが、北の湖理事長の責任問題も問われるものと見られる。また別の毎日新聞の記事によると、警視庁組織犯罪対策5課はこの2人の力士が大麻陽性反応を出た事を受けて近く事情聴取をする方針を固めた。

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