国際赤十字締約国会議、赤い菱形を承認

【2005年12月8日】

今回認められた赤い菱形(赤水晶)
赤十字
赤新月
イスラエルの「ダビデの赤盾社」が使ってきた赤い六芒星

共同通信によると、国際赤十字締約国会議がジュネーブで8日(欧州中央標準時、UTC+1、日本時間同日)、国際救急活動のマークとして新たに赤い菱形(正式名:赤水晶、Red Crystal)を加えることを承認した。

これまで承認されてきたのは、赤十字と、赤新月。朝日新聞によれば赤十字のマークはスイスの国旗の色を反転させたものにすぎず直接には宗教的な意味合いはなかったが、イスラム教圏ではこのマークを避けて赤新月を使用している。イスラエルではこの両方を使用せず、新たなマークの制定は、イスラエルのマゲン・ダビド・アドム(ダビデの赤盾社)が長く求めてきた。同社はこれまでダビデの星によるマークを使用してきたこともあって、UK Todayによるとまだ国際赤十字社に加入していない。

共同通信によると新たなマークはジュネーブ条約の第3追加議定書として承認された。全会一致が見込まれなかったため、議定書は投票によって採択された。ニューヨークタイムスの伝えるロイター電によれば、賛成が98、反対が27、棄権が10だった。

赤十字国際委員会 (ICRC) は、「これは白地に正方形の赤い枠として描かれる。いかなる宗教や政治にも関係がなく、どんな言外の意味合いも含んでいない」としている。またUK Todayによるとすでにダビデの赤盾社では、このマークをイスラエル国外で使用するとしている。

出典


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