名古屋市交通局を家宅捜索 - 市バス事故報告書の虚偽記載で

【2011年12月6日】

名古屋市交通局の入居する名古屋市役所西庁舎
名古屋市営バス(一般バス車両)

朝日新聞毎日新聞によると、愛知県警12月6日UTC+9)に、名古屋市営バスが起こした交通事故の処理を巡り虚偽の内容の事故報告書を作成した疑いがあるとして、虚偽有印公文書作成容疑で名古屋市交通局名古屋市役所本庁舎内)を家宅捜索した。

毎日新聞によると、同県警は、不正な事故処理が組織的に行われたと判断し、実態解明を進める方針である。

毎日新聞によると、同市交通局の内部調査では、2007年度以降、同市バス営業所において、事故報告書を捏造することによって事故を軽微であるかのように見せ掛けるなどの不適正な処理が269件発覚している。また、朝日新聞によれば、同市バスは、2010年度に公道において起こした事故のうちの153件を警察に届け出ていなかったとされる。同県警は、このうち約20件において、標識などに事故による傷が残っているのを確認した。同県警は、バスの事故の不申告が見過ごされた背景として、同市交通局のチェック態勢の甘さがあったと判断した。

朝日新聞によると、この問題は、同市の内部調査によって8月に発覚した。

毎日新聞によると、同県警は9月に、道路交通法違反(事故不申告)の容疑で同市バス営業所10カ所について家宅捜索を実施しており、各営業所に所属する運転手及び、事故処理の実務を担当する助役らから任意で事情聴取した。

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