博物館展示の青銅器時代のつぼ、男の子が割ってしまう

【2024年8月29日】

今月下旬、イスラエルハイファで、考古学博物館に展示されていた青銅器時代壺(つぼ)を、4歳の男の子が不本意に割ってしまったと、CNNによって報じられた。

この男の子は両親とともに、23日にヘフト博物館(英語版)を訪れ、つぼを見て、「中身が気になって」少し引っ張り割ってしまったと、英BBCの取材に応じた男の子の父親は答えた。

父親は当初、自分の子どもがやったとは信じられなかったという。

父親はまた、つぼが同じ状態には戻らなくなったことについて、申し訳なく思っているという。

割れる前のつぼの状態

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割られてしまったこのつぼは、ガラスケースなしの状態で、博物館を入ったところに展示されていた。

同博物館は「何も邪魔するものなく考古学的な発見を体験することには特別な魅力があると考えている」と述べ、今回の事案にかかわらず博物館は「この伝統を継続する」と付け加えた。

これを同博物館は、考古学的な体験には邪魔なものがないことに魅力を見出しているためであり、この件のために、方針を変えるつもりはないそうだ。

その後の対応

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博物館長のインバル・リブリン氏は27日、現地メディアの取材に答えた。

リブリン氏いわく、男の子と当時同伴していた母親を、博物館のプライベートツアーに招待した。

また、博物館は霊廟(れいびょう)とは違い、家族を歓迎した活気ある場所であること強調し、親たちに安心を促した。博物館関係者は、つぼを修復して元に戻す予定であるという。

この件を利用し、触れてはいけない展示品を示す「標識」として、一般の利用者に掲示するとした。

割れてしまったつぼについて

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専門家によれば、このつぼは3500年よりも前(古代イスラエルよりも前)のものだとされており、液体を入れたりしていたとみられる。

実は、今までにも同じような器を何度か発見したことがあり、そのほとんどは壊れていたという。しかし、このつぼに関しては発見時無傷だった。

出典

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4歳の男の子、博物館で青銅器時代のつぼを誤って割る』 — CNN, 2024年08月28日 20時45分