北海道佐呂間町で竜巻が発生、複数が死亡

【2006年11月8日】

佐呂間町の位置

毎日新聞などによると、7日午後1時20分 (UTC+9) ごろ、北海道佐呂間町竜巻があり、複数が死傷した。

竜巻があったのは、同町若佐の新佐呂間トンネル(国道333号)のトンネル工事現場周辺(北緯43度59分1秒東経143度42分15秒付近)。中国新聞によると、工事用の建造物数棟が倒壊して20人以上が下敷きになった。

読売新聞によれば、9人が死亡し、23人が重軽傷を負った。亡くなった方々は次の通り(敬称略)。

  • 阿部工業: 上平泰寛(42)、高橋幸治(54)
  • 鹿島建設: 橋本義信(52)、花田真州(34)
  • 岸組: 佐藤義人(29)
  • KFCマスディック: 野沢耕一(35)
  • 佐呂間トラック: 畠澤清美(40)
  • 地崎工業: 山本直純(37)
  • 宮坂建設工業: 小助川亮一(33)

朝日新聞によると、民家を含む建物の被害は、全壊15戸、半壊17戸、一部損壊19戸だった。産経新聞によれば、5本の電柱が倒れたために、北見市などで631戸が停電した。

共同通信によると、政府は総理大臣官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し、溝手顕正防災担当大臣ら20名が7日中に現地入りした。

当初、この竜巻は「竜巻もしくはダウンバースト」と伝えられていたが、日本放送協会によれば、調査の結果、倒壊した建物の破片が上空に巻き上げられて数百mも飛んでいることや被害が帯状になっていることなどから、8日、気象庁が竜巻と断定した。また、瞬間最大風速は50m毎秒以上だったと見られる。

読売新聞によると、オホーツク海沿岸での竜巻被害は例が非常に少ない。

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