北海道・バンエイ競馬廃止へ

【2006年12月2日】 日刊スポーツによると、北海道で行われてきたバンエイ競馬の開催が2006年度を以て廃止されることが、11月27日に明らかになった。

バンエイ競馬は以前から農耕馬のイベントとして開催されてきたが、1947年に岩見沢旭川の2会場で地方競馬競走としてスタート。その後一時期322億円(1991年度)を売り上げたが、近年は売り上げが低迷し、2005年度は154億円近くに低迷。単年度収支も1998年以後赤字が続いていた。

その為、主催する北見市旭川市がバンエイの運営から撤退することを表明し、残りの帯広市岩見沢市の2市で共催する計画もあったが、帯広市・砂川敏文、岩見沢市・渡辺孝一市長がこの日に会見して、開催存続を断念することを明らかにした。今後12月中に4市市長が協議して廃止を正式決定し、レースは2007年3月26日まで開催、同3月31日を持って主催者の北海道市営競馬組合を解散する予定となっているものの、業務が2007年度(4月以後)にまたがないようにするため、年度途中で開催中止にすることもあるという。

スポーツニッポンによると12月2日から帯広競馬場で廃止決定後最初のバンエイ競馬が開催され、廃止を惜しむファンが会場に数多く詰め掛けて、調教師騎手の団体などは存続を訴える署名などのキャンペーン活動をしているという。

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