北海道の百貨店「丸井今井」が経営破綻

【2009年1月30日】

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丸井今井 札幌本店(資料)(GFDL)
丸井今井 旭川店(資料)(GFDL)
丸井今井 函館店(資料)(GFDL+cc-by-sa-3.0,2.5,2.0,1.0)
丸井今井 室蘭店(資料)(PD-user-w )

北海道新聞によると、経営再建途上にあった北海道最大手の百貨店丸井今井1月29日 (UTC+9) 、札幌地裁民事再生法の適用を申請し、即日民事再生手続きの開始決定を受けた。負債総額は約502億円で、道内における小売業の大型倒産としては、2000年に同法を申請した札幌そごうを抜いて過去最大となった。同社が資本・業務提携している三越伊勢丹ホールディングス傘下の百貨店伊勢丹に再建の支援を要請した。道内にある3店舗(札幌本店・旭川店・函館店)と子会社である北海道丸井今井の運営する室蘭店の計4店舗の営業については当面継続するが、札幌以外の店舗については存続や事業譲渡あるいは閉店を含め検討する。

北海道新聞と毎日新聞によると、近年の大丸の札幌進出と言った札幌駅前地区等の商業施設との競争激化に加え、2008年からの経済危機の煽りを受けて、同年11月以降の売上高が15%も減少して急激に資金操りが悪化。そして2008年度末現在で約5億5,225万円の債務超過に陥り、自力再建を断念して今回の措置となった。

毎日新聞によれば、丸井今井は1872年に札幌で呉服店として創業し、1919年に株式会社化した。近年までは最大7店舗(先述の4店舗に加えて小樽店・苫小牧店・釧路店)を展開していたが、1997年にはメインバンクだった北海道拓殖銀行の経営破綻をきっかけに経営危機が表面化し、2005年10月23日には小樽と苫小牧の2店舗が閉店した。その後、同年10月31日に札幌・旭川・函館の各店舗を伊勢丹の支援による会社分割により設立された「株式会社丸井今井」に譲渡すると共に、旧社を「北海道丸井今井株式会社」に改称して室蘭と釧路の2店舗の運営を行ってきたが、釧路店については不採算を理由に2006年8月をもって閉店した。

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