北京五輪聖火リレー、厳戒態勢のもと開かれる - 26日、長野市

【2008年4月29日】 信濃毎日新聞によると、北京オリンピックへ向けた聖火リレーが、4月26日午前8時26分(UTC+9)に長野市で行われ、県勤労者福祉センター跡地をスタート。トレーニングウェアを着た警察官がランナーを囲む厳戒態勢の下で行われ、午後0時半頃に若里公園へゴールした。

その中でトラブルも発生しており、信濃毎日新聞によるとタレントの萩本欽一氏が走っていた午前8時45分ごろ、JR東日本長野駅付近で、コース上へビラの束が2度投げ込まれ、それを投げたとされる男が警察官に取り押さえられた。産経新聞によると、萩本氏は「あの場所は特に揺れてましたね。中国語がわからないので怒られているような気がしましたが、後で星野(仙一)さんに聞いたらがんばれという事でした」とコメントしている。

また産経新聞の別記事によると、この後、卓球選手の福原愛さんが走っている所で、沿道から中年の男性がチベットを持って乱入しようとしたところを制服を着た警察官に取り押さえられた。信濃毎日新聞によると他にもランナーに向けてを投げつけるなどの妨害行為があり、警官に取り押さえられる混乱があった。

信濃毎日新聞によると聖火は混乱の中でリレーされ、最終ランナーである北京五輪マラソン代表の野口みずき選手が予定より15分遅れて若里公園にゴールした。この聖火リレー中に妨害行為などを行ったとして威力業務妨害などで5人が逮捕された。また、沿道で中国人とチベット問題を抗議する人との間で衝突や小競り合いが相次ぎ4人が怪我をした。

長野市サイトでの説明によると、今回の長野市での聖火リレーは「聖火リレー記念イベント」の中止が4月14日に、また同月21日には聖火リレーの出発式会場が善光寺の境内から長野県勤労者福祉センター跡地に変更となるなどしていた。また、コース沿道での抗議行動などを懸念し、注目ランナーの走行区間を事前に公表する予定を取りやめ、第一走者の星野仙一氏のみに留めていた。

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