勝手に回収の上、威圧的に高額請求 - 廃品回収会社を捜索

【2010年8月11日】

読売新聞朝日新聞によると、千葉宮城両県警は、家電製品などの廃品回収を巡り、頼まれていない物をも回収したうえ[注釈 1]、高額の料金を強引に請求していることが問題化している廃品回収会社・「グローバルマネジメント」(本社:神奈川県藤沢市)に対し、8月11日UTC+9)に特定商取引法違反(威迫・困惑など)の疑いで支店などの捜索を開始した。

読売新聞によると、両県警の発表として、捜索を受けているのは、同社千葉支店(千葉市若葉区)及び宮城支店(仙台市若林区)、札幌支店(札幌市東区)など。また、朝日新聞によれば、消費者庁は既に5日付で同社に対し、同法違反で6カ月間の取引停止を命じている。

読売新聞によると、千葉県警での捜索容疑は、同社の従業員が5月4日頃に同県香取市の女性(58歳)から回収を依頼された自転車トラックに積み込んだ後に2万3,000円を請求。女性が「そんな高額は支払えない」と拒否したところ、「キャンセル料は35%だ」、「積み込んだ自転車は自分で降ろせ」などと、強い口調を用いて契約撤回を妨げようとしたとされる。この女性は約9,000円を支払った模様である。また、同県警によれば、同社は、軽トラックで住宅街を巡回し、不用品を車に積み込んだ上で高額の回収料を請求する手口を繰り返していた模様で、2008年以降に千葉県内で、同県消費者センターなどに18件の苦情が寄せられた。

また、読売新聞によると、宮城県警での捜索容疑は、宮城支店の従業員が5月に、同県名取市の無職女性(42歳)に対し家電製品やレンガの回収料金23万円を請求し、契約解除を記載した書面を交付しなかったなどの疑いがある。この女性は9,450円を支払っている。

朝日新聞によると、宮城県警が6月、愛媛県警7月にそれぞれ、廃棄物処理法違反(無許可営業)の容疑で同社本社と支店とを捜索したが、特定商取引法違反容疑での捜索は今回が初めてとなる。

注釈 編集

  1. 朝日新聞より

情報源 編集