兵庫県のラジオ局「Kiss-FM」、新会社に事業譲渡へ

【2010年6月7日】 産経新聞によると、民事再生法を申請している兵庫県のラジオ局「Kiss-FM KOBE(キッス・エフエム・神戸)」について、事業譲渡先をFM東京などが出資した新会社「兵庫FM放送」に決定したことが5月31日(UTC+9 以下同)までに代理人の弁護士の話として明らかになった。

産経新聞によると、神戸地方裁判所からの許諾を得た後に総務省に免許継承の申請を行うとしている。またこの代理人は9月-10月頃をめどに再生計画案をまとめて債権者集会にはかり、現在の法人「Kiss-FM社」については清算する方針としている。

神戸新聞によると、兵庫FM放送は5月19日に資本金1000万円で設立。FM東京と、現在のKiss-FM社長の横山剛氏(44歳)が運営する企業がそれぞれ500万円を出資している。Kiss-FM社の事業譲渡に名乗り出たのがこの兵庫FM1社だけだったので、5月27日に行った取締役会で決めたという。今後兵庫FMは地元の企業からの出資を募集する方針であるとしている。

また毎日新聞によると全国FM放送協議会(JFN)はこのKiss-FMのJFNからの番組配信停止の猶予期間を当初の5月末から9月末までに延長することを決めている。JFNは「民事再生手続きの開始決定が神戸地裁から出されて着実に再生が進んでいると考えて、再建やリスナーに対する配慮から(停止猶予期間の)延長を決めた」としている。当初JFNは「放送局の社会への信用を失墜させた」として4月30日付けで協議会からの除名を決定していたが、番組配信停止については猶予期間を設けていた。

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"兵庫県のラジオ局「Kiss-FM」が民事再生法申請"ウィキニュース、2010年4月29日