全盲ピアニスト・辻井伸行さんの公演チケットが多数ネットオークションに出品される、正価の約13倍での価格設定も

【2009年9月25日】

毎日新聞産経新聞によると、アメリカ6月UTC+9、以下同様)に行われたヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した全盲ピアニスト辻井伸行さんが京都府福知山市10月12日に出演予定している公演の指定席チケット約50枚が、正価の1,500円の4~13倍で大手ネットオークションに出品されていることが、9月25日に判明した。

産経によると、福知山市は2009年3月に、辻井さんが10月12日に同市内で公演を行なうことを決定しており、辻井さんが6月に優勝して以降、日本全国から公演の問い合わせが相次いだ。毎日によれば、チケット発売前日の7月6日には、一般販売数(597枚)を超える人で行列となった。

産経によると、同市実行委員会事務局のコメントとして、確認しただけで9月20日以降に、チケットのうち約50枚がネットオークションに出品された。同市は、補助金90万円を出し指定席を1,500円に設定していたが、出品されたオークションでは、最前列連番の3席が、1枚2万円に設定されるなど、高額の設定がされており、中には正規価格の約13倍の値段が設定されているものもあったという。毎日によれば、オークションの出品者には、大阪府の同じ名前の女性が表示されているという。

毎日によると、主催関係者は「組織的に入手したものの、独自に捌けなかったために、ネットに出品したと思われ、当該の席が空席になる可能性もある」と懸念のコメントをしており、また、産経によれば、同市は「地元の人に安い値段で聴いてもらおうと補助金を出したのに、大変残念な事態だ」とコメントしている。

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