元厚生省関係者連続襲撃事件、「犯人」と名乗る男出頭

【2008年11月23日】

警視庁と警察庁(左奥側、CC BY-SA 2.5

産経新聞によると、先日東京都埼玉県で発生した元厚生事務次官2人を殺傷した連続襲撃事件で、11月22日午後9時35分ごろ(UTC+9)、東京都内霞ヶ関にある警視庁本部に「自分が元事務次官を刺した」とする男が出頭した。警視庁庁舎の警備に当たっている機動隊員がこの男の身柄を確保し、銃刀法違反の疑いで麹町警察署で事情を調べている。

この男は「さいたま市北区在住・小泉毅(こいずみ・つよし。46歳)」と名乗っており、川越ナンバーのレンタカーで警視庁に駆けつけたという。助手席にあった黒いバックからは血の付着したナイフが見つかった他、後部座席には段ボール箱2個があった。その他サバイバルナイフとスニーカー、ならびにさいたま市にある住民票を持っていた。

読売新聞によると、この事件は11月18日午前にさいたま市南区で元厚生事務次官の山口剛彦氏(当時66歳)・美知子さん(同61歳)夫妻が自宅玄関で殺害されているのが発見され、その後同日夕方に東京都中野区で同じく元厚生事務次官・吉原健二氏(76歳)の妻・靖子さんが宅配業者を名乗った男に襲われ胸や背中を刺される大怪我を負ったというものである。この2つの事件は宅配業者を名乗ったり、刃物を使用して犯行を行おうとした点など類似点が多いため、警視庁と埼玉県警では合同で捜査本部を設けて、犯人の行方を追っている。

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