便所の水を流し続け睡眠妨害、拘置所の看守2人を書類送検
【2009年7月11日】 毎日新聞・朝日新聞・産経新聞によると、大阪拘置所は7月10日(UTC+9、以下同様)に、同拘置所の保護室に収容されている30歳代の男性被告に対し、室内の便所の水を一晩に44回に亘り流し、被告の睡眠を妨害したとして、同拘置所の29歳と25歳の男性看守を、特別公務員暴行陵虐容疑で、大阪地検に書類送検するとともに、それぞれ減給5分の1と同10分の1の懲戒処分とした。[1][2][3]
保護室は、看守の指示に違反したり従わなかったりする場合に収容するための部屋で、便所の水洗ボタンが室外に設置され、看守が収容者の申し出により操作する仕組み。[2]
各新聞によると、同拘置所のコメントとして、29歳の看守は、2008年11月29日夕方から翌30日未明にかけ、保護室の便所の前の水洗ボタンを、計39回に亘り押して水を流し、収容されている男性被告の睡眠を妨害し、さらに、勤務の引き継ぎに来た25歳の看守に対して、「お前も寝かせないでいいから」などと指示し、これを真に受けた25歳の看守も、5回に亘り水を流した。[1][2][3]
男性被告が、同拘置所を管轄する大阪矯正管区に対し被害を申し出たことで、一連の看守の行為が発覚した。[2]
このうち、29歳の看守は、「保護室に収容されているのに、反省していない言動に腹が立った」と話しているという。[3]
同拘置所は、「職員がこのような事案を引き起こしたことは誠に遺憾」とコメントしている。[3]