佐賀市議選の票数超過問題、入力ミスが原因と判明

【2005年11月18日】 佐賀県佐賀市で10月23日行われた議会議員選挙で投票者の数より票の数が13票多くなっていた問題は、17日の佐賀市選挙管理委員会の会見で、開票時に票を束にして集計したときのパソコンへの入力ミスが原因だったことが判明した。この選挙は5市町村の合併に伴い市長選と同時に行われたもので、10月23日に投票が実施され、翌日未明まで開票が行われた。佐賀市選挙管理委員会では、11月14日から全投票用紙の再点検を行っていた。読売新聞、産経新聞などが伝えた。当落には影響ないという。

再点検で判明したのは、集計時に100票ずつ束にしてパソコンに入力するところを、ある候補者の票で、68票の束を100票として集計したために32票分多く入力されていたということだった。超過分の32票を総票数11万521票から差し引くと11万489票となり投票者数(11万508人)を下回るが、同市選管は投票用紙を受け取りながら投票しなかった分の「持ち帰り票」として処理するという。

読売新聞によれば、この発表を受けて、選挙結果に異議申し立てをした5人は、あらためて行われる票の再計算を見守るとしてまだ異議の取り下げはしていない。

今回の同市議選では、最下位での当選者と次点の候補者との票差が0.226票差(表記上は1票差)で、次点の候補者も異議申し立てをした5人に含まれている。佐賀市では、2003年の市議選でも、最下位での当選者と1票差で落選した候補者の党派名が誤って表記されており、最高裁で無効との判決が出たあと再選挙(再選挙では立候補者数が定数を下回り無投票だった)となっていた。

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