佐賀・唐津市で男児が一時行方不明、連れ去りの可能性も

【2006年5月21日】 佐賀県唐津市厳木町で20日、小学5年生の男児が夕方から一時行方不明となったが、翌21日未明に保護された。行方不明になった直前まで男児がいた親族の家の近くの道路にはひき逃げの痕跡があり、男児もけがをしていることから、同県警唐津署はひき逃げ事件と見て、何者かに連れ去られた可能性もあるとして捜査している。

毎日新聞や読売新聞によると、男児は20日午後、自宅から約2kmのところにある親族の家に遊びに出かけ、親族の家を同日午後5時30分ごろに出てから行方不明になった。午後6時ごろ、親族の家から350mほど離れた県道の交差点付近の道路下斜面で、おじが男児の自転車を発見し、母親が午後6時30分ごろ「男児が帰ってこない」と県警唐津署に通報した。自転車が発見された斜面の上の交差点には50cmにわたって血痕が残されていたほか、車のスリップ痕やガラス、ウィンカーの破片などがあった。

佐賀新聞や西日本新聞によると、親族や県警・消防などが男児を捜索した結果、ひき逃げ現場から2kmほど北にある同市浜玉町の公園付近の林道で21日午前1時30分ごろ、けがを負った男児を発見した。男児は頭部を骨折する重傷で、21日早朝には手術が行われたが、命に別条はないという。

朝日新聞によると、交差点の痕跡や、発見された自転車にははねた車のものと見られる青色の塗料が付着していたことから、同署はひき逃げ事件と断定した。男児をはねた後そのまま連れ去られた可能性があると見られており、同署は車の行方を追っている。

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