伊勢丹と三越、2008年春に経営統合へ

【2007年8月26日】 23日、株式会社伊勢丹と株式会社三越は2008年4月1日に経営統合することを正式に発表した。

両社の発表によると、両株主総会で11月下旬に株式移転計画への承認を得たのち、来年4月1日には共同持株会社「株式会社三越伊勢丹ホールディングス」を設立する。新会社の会長兼CEOには伊勢丹の武藤信一社長、社長兼COOには三越の石塚邦雄社長が就任の予定で、両社はその傘下に入る。(持株会社への株式比率は伊勢丹が1.0、三越は0.34、伊勢丹と三越の売上高合計は約1兆5850億円)。

東京新聞(TOKYO Web)によると三越と伊勢丹はそれぞれ売上高4位と5位であり、両社による新会社の売上高はJ・フロントリテイリングを抜いて業界トップとなる。百貨店業界は2004年のミレニアムリテイリング(そごう・西武百貨店)、今年9月にはJ・フロントリテイリング(大丸松坂屋ホールディングス)など業界の再編が進んでおり、この合併により、上記三グループに高島屋を加え、それぞれ売上高1兆円の4強に再編される。

また、伊勢丹の武藤社長は両社が持つ同一地区で重複する既存店舗への統廃合に関して「リストラありきで統合に臨まない」ことを同日行われた記者会見のなかで明らかにしたと、時事通信は伝えた。

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