仙台市のアーケードで「また」車暴走、通行者7人負傷

【2005年12月26日】

朝日新聞によると、12月25日午後6時50分頃(UTC+9)、宮城県仙台市青葉区一番町の歩行者専用アーケード「マーブルロードおおまち」内を乗用車が暴走し、通行人7人を次々にはね負傷させた。負傷した7人は、9歳男児なども含む男性3人、女性4人で、その後病院へ搬送されたが、いずれも軽傷だった。仙台中央警察署は、乗用車を運転していた仙台市太白区郡山のトラック運転手・千葉良文容疑者(52)を、業務上過失傷害道路交通法違反(ひき逃げ)の現行犯で逮捕した。

同署の調べによると、乗用車は一方通行路を右折してアーケードに入り、9歳男児と12歳女児をはねた後、買い物客でごった返すアーケードをJR仙台駅方面に約100メートル走行し、国道4号線への出口付近でも男女5人をはねた。現場は通常の平日でも人通りの多い道路だが、事件当日はクリスマスということもあり、買い物客でいつも以上の賑わいを見せていた。

調べに対し千葉容疑者は、動機について「人が大勢いるアーケードに車で乗り込んでやろうと思った」としており、同署は殺人未遂容疑での立件も視野に入れて捜査を進めるという。また容疑者は、宮城や東京のテレビ局・新聞社など15~16社[1]に犯行予告の電子メールを送ったと供述しているが、各局に届いたメールの内容は「職場でいじめを受けた」などといったもので、犯行をほのめかしていると思われる内容ではなかったという。

同区では、4月2日にも今回の現場と通りを挟んだところのアーケードに4トントラックが侵入し、3人が死亡、4人が重軽傷を負う事件があった。そのため、付近の商店街ではアーケードの道路交差箇所に樹木プランターを設置するなどして再発防止のため安全対策を講じてきたが、今回それをすり抜けて車両が進入して事件となったことで、住民の間にも不安が生まれている。

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