今度は日興シティで誤発注、日本製紙株2株を2000株と

【2006年1月5日】

朝日新聞、日本経済新聞、読売新聞によると、日興シティグループ証券は5日、4日の東京株式市場で、東京証券取引所1部上場の日本製紙グループ本社株の買い注文で2株のところを誤って2,000株の買い注文を出したと発表した。この注文が成立した後に日本製紙の株価は一時ストップ高となる52万2,000円まで上昇した。

朝日新聞、読売新聞によると、誤注文は日興シティの従業員が自分の資金で行った個人取引で、約100万円の資金で日本製紙株を買うつもりだったという。このときの日本製紙の株価は1株50万2,000円であったが、この従業員は1,000株で50万2,000円(1株502円)と株の取引単位を勘違いした。そのため、4日午前10時46分頃、従業員は社内の審査担当者に個人取引の許可を取り、日本製紙株2,000株の買い注文を出してしまった。このとき、売買担当者は端末に警告メッセージが表示されたが、注文株数のみ確認し、購入金額は確認していなかった。また、審査担当者も株価の誤認をしており、売買担当者共に、誤発注を見逃したという。従業員は注文から数分後に誤発注に気付いたが、すでに全ての取引が成立していた。その後、1,998株の売り注文を出したが、殆ど成立しなかった。読売新聞によると、購入額はおよそ10億円と見られている。

日本経済新聞によると、日興シティはこの誤発注での損失額の処分方法は金融庁などと協議するとのこと。

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