京都府の塾で小学生殺害事件

【2005年12月10日】

毎日新聞、産経新聞、読売新聞の12月10日の報道によると、10日午前9時過ぎ、京都府宇治市の「京進宇治神明校」で、小学6年生の女児が塾の講師に刃物で刺される事件が起きた。女児は搬送先の病院でまもなく死亡した。京都府警察本部・宇治警察署は講師を殺人未遂の疑いで逮捕し、その後容疑を殺人に切り替えて、事件の動機などを調べている。

殺害されたのは京都府職員・堀本恒秀さん(42歳、事件当時)の長女で、宇治市立神明小学校6年生の紗也乃(さやの)さん(12歳)。また逮捕されたのは塾の講師で同志社大学法学部に在籍する萩野裕容疑者(23歳)。

警察の調べでは、事件当時は殺害された紗也乃さんを含む12人の生徒がいた。紗也乃さん以外の生徒は国語のアンケートのため別室に移動したが、紗也乃さんだけは国語を取っていなかったので教室に残った。このため萩野容疑者と2人になり、その際に紗也乃さんを刺したとされている。犯行に使用されたのは全長26cm、刃渡り17cmの出刃包丁。また遺体には首の右側に大きな刺し傷、その他にも数箇所に渡って刺し傷が確認されている。調べに対し萩野容疑者は「生徒との口論になって刺した」としている。

事件発生当時、事件現場の教室は施錠されていた。また、朝日新聞によると、事務室からモニターできる防犯カメラの配線が切断されていたという。

読売、朝日によると、紗也乃さんは萩野容疑者の授業を受けたくないと塾に告げ、12月から国語の授業を受けるのをやめていた。

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