京都大学などで入試問題がネット掲示板に投稿される

【2011年2月27日】

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ウィキペディア大学入試問題ネット投稿事件に関する記事があります。

読売新聞朝日新聞によると、京都大学京都市)で2月25日UTC+9)から26日にかけて行われた入学試験(2次試験)で、数学英語の問題の一部が、試験時間中にインターネット掲示板上に正解を求める書き込みと共に投稿されていたことが判明した。

読売新聞によると、書き込みに対し、実際に解答も寄せられていた。同大学は、受験生による不正行為が行われた可能性があるとして調査を開始した。

朝日新聞が同大学の話として伝えたところによると、問題が投稿された掲示板は、不特定多数に対し回答を求めることができる『Yahoo!知恵袋』。数学の試験時間は25日午後1時半から同3時半にかけてで、最も早い書き込みでは、午後1時37分に問題を掲載した上で、「解答だけでなく途中計算もよろしくお願いいたします」との書き込みが行われ、同2時9分に書き込みに対し返答があった。サイトには、携帯電話からの投稿であることを示すマークが付されていた。計6問に於いて投稿があり、それぞれ返答が寄せられた模様。英語の試験時間は、26日午前9時半から同11時半までで、試験中に2回に亘り、問題について「次の文を英訳してください」との投稿がされた。

読売新聞によると、これらの書き込みは、いずれも『aicezuki』のハンドルネームで書き込まれていた。入試問題であることは伏せられており、で出題された問題であると装っていた。

読売新聞のその後の続報によると、今回の試験問題流出について、文部科学省の幹部の一人は、「入試制度の根幹を揺るがす事態であり、京大以外の大学も含め調査する」とコメントしている。また、読売新聞の別の続報によれば、大阪市の大手予備校の担当者は、「他の受験生は、京大に憧れて涙ぐましい努力をした上で受験に臨んでいるのに、遣る瀬無い気持ちだ」と、落胆も露わにコメントした。

朝日新聞によると、さらにその後、2月8日同志社大学京都市)の経済学部の入試においても、英語の問題の一部と同じ内容が試験中に『Yahoo!知恵袋』に投稿された。ID(ハンドルネーム)は京大でのケースと同一だった。同大は、「今後調査を進める」としている。 また、2月11日立教大学東京都)の文学部の入試に於いても、試験中に同じIDから、英語の問題の一部と思われる投稿が『Yahoo!知恵袋』に行なわれていた。

他、朝日新聞のその後の続報によると、2月12日に行われた早稲田大学文化構想学部の入試に於いても、京大などのケースと同じIDから、試験中に投稿があったことが、27日に判明した。漫画小説などについて記された英語の文章を英文によって要約する問題に於いて、日本語でまとめたと思われる文章を掲載し、「英訳してください」との書き込みを行っていた。 早大では、「調査を進める」としている。

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