京都・醍醐寺の准胝堂が全焼、落雷が原因か

【2008年8月25日】

准胝堂(参考資料、2006年2月撮影、GFDL

朝日新聞、毎日新聞によると、8月24日午前0時30分(UTC+9)頃、京都府京都市伏見区醍醐にある醍醐寺から境内の建物で出火したと119番通報があり、上醍醐(同境内の一角)にある「准胝堂」(じゅんていどう)と呼ばれる観音堂約150平方メートルと隣接する休憩所約50平方メートルを全焼して午前2時50分頃に鎮火した。

毎日新聞によると、准胝堂の本尊である准胝観音坐像も焼失したとみられる。また、准胝堂は文化財指定されておらず、境内にある他の文化財等への被害やけが人はなかった。出火当時、京都府南部には雷注意報が発令されており、23日深夜に落雷の音や雷鳴を聞いた当直の僧侶が境内を巡回、24日午前0時頃に火災を発見したという。京都府警伏見警察署及び京都市消防局は、出火原因は落雷の可能性もあるとして現場検証を進めている。

ウィキペディア日本語版によると、醍醐寺は真言宗醍醐派の総本山で、上醍醐と醍醐山麓にある下醍醐からなり、「古都京都の文化財」の一角として世界文化遺産に指定されている。同寺ウェブサイトによれば、上醍醐には国宝の薬師堂や清瀧宮(せいりゅうぐう)拝殿などが存在しており、西国三十三カ所観音霊場第十一番札所である准胝堂は876年の創建と伝えられ、1939年の火災で焼失。1968年に再建された。

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