乾電池を動力源としたプロペラ機、飛行に成功

【2006年7月17日】

オキシライド乾電池(GFDL資料)

16日、埼玉県川島町の桶川空港で乾電池を動力源としたプロペラ機の飛行記録会が開かれ、391.4m、59秒間の公式飛行に成功した。

この飛行は松下電器産業の「オキシライド乾電池で有人飛行機を飛ばそう」というプロジェクトの中で、同社が東京工業大学、同大の学生サークル「マイスター」の協力を得て今年1月より進めてきたもの。

15日にも飛行記録会が行われたが、プロペラ機に不具合が見つかったことから中止となり、2日目の飛行が行なわれることになった。

プロペラ機は幅31m・重さ54kgの1人乗りの機体で、単3のオキシライド乾電池160本を使用し、日本航空協会認定の立会いの下、飛行が行われた。同協会が規定する「飛行機の保持者2人、推進力なしで自力で離陸、飛行高度2m以上」の条件を満たし、飛行に成功した。

Oxyride.jpによると、市販の筒型乾電池を動力源とする有人飛行としては世界初のことだという。同ページによると、事前のアンケートでは約750名のうち86%の人が飛行に成功すると予想していた。

なお当日、公式の記録ではないものの、オキシライド乾電池96本での有人飛行(飛行距離269.3m)にも成功した。

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