丸三証券元社員ら、同業他社に顧客情報漏らし逮捕される

【2009年9月1日】

朝日新聞読売新聞によると、大阪府警生活経済課は2009年9月1日UTC+9、以下同様)に、丸三証券(本店:東京都大阪支店の元社員・橋本杏子容疑者(25歳)と、キャピタル・パートナーズ証券(本店:東京都)大阪支店の部長・茂木由暁容疑者(45歳)と、その部下の社員・中野春彦容疑者(32歳)の3人を、不正競争防止法違反の容疑で逮捕した。

読売によると、府警の発表として、橋本容疑者は、丸三証券在職中の2008年7月から8月にかけ、同証券の顧客5人の名前・住所・契約内容といった顧客情報を、携帯電話メールなどで茂木容疑者らに教えた上、うち3人の自宅を茂木容疑者らと共に訪問し、キャピタル社の金融商品購入を勧めた疑いが持たれている。朝日によると、橋本容疑者は、40人分の顧客情報を、パソコンの画面から手書きでメモしたという。

読売によると、茂木・中野両容疑者は、以前丸三証券に勤務しており、橋本容疑者の供述によれば、2008年頃に中野容疑者に対し「退職したい」と打ち明けたところ、キャピタル社への転職を勧められ、顧客の紹介を依頼された模様である。

読売によると、両社の社員が一緒に顧客の元を訪ねてきたため、不審に思った顧客が丸三証券に連絡し、不正が発覚した。丸三証券は同年9月に、橋本容疑者を懲戒解雇処分とし、翌2009年1月に、当該の3人とキャピタル社を同府警に告訴していた。

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