中央競馬で単勝馬券56,940円 - 59年ぶりの最高額更新となる
【2014年4月27日】
4月26日(土)に行われた福島競馬場の第8レース「4歳以上500万円以下(芝1,200m)」で、16頭の中で単勝最低人気であった11番のリバティーホール号(西田雄一郎騎手)がまさかの勝利を達成[1]、最低人気馬の勝利により単勝払い戻し金額は56,940円に達し、中央競馬史上における単勝最高配当額記録を更新した[1]。今回更新される前の単勝最高配当額は、1955年10月22日の阪神競馬場第6レース「アラブ系4歳以上オープン(芝2,000m)」で8頭中の最低人気であった6番タチバナヒメ(谷八郎騎手)が勝利して記録した55,870円であり[1]、今回の記録更新は実に59年ぶりの出来事となった[2][3]。なお地方競馬の単勝最高配当額は、2001年7月18日に姫路競馬場の第2レースで記録した205,760円である[4]。
リバティーホール号を激走させて勝利に導いた西田騎手は、まさかの勝利に驚きを隠さず「放牧とブリンカーの効果があったのでしょうね」と勝因を分析[2]。リバティーホール号を管理している堀井調教師も、東京競馬場のテレビで今回の勝利を観戦しており「まさか、勝つとは思ってなかった」と騎手同様に驚愕をあらわにした[3]。
過去の話を1例紹介すると、競馬評論家の井崎脩五郎が大川慶次郎から耳にしたという逸話に、「第16回日本ダービー」で日本はおろか世界のダービーでも現在に至るまで例を見ない55,430円という超高額配当となった単勝馬券を、見事射止めてみせたファンの逸話を披露している[5]。このとき的中させたファンは、熱海の旅館で15人ほどの同好の志に囲まれ、的中を祝ったという[5]。このダービーで優勝した馬は「タチカゼ(裁風)」の名を持つ[5]。そしてこのファンはかすかではあるが、前走の成績から確かな手ごたえを感じて単勝馬券を買ったという[5]。
今回リバティーホール号が生み出した単勝馬券は279票の購入があった[6]。関係者ですら予想だにしなかった勝利により、「タチカゼ」のごとく鋭い感覚を持って臨んだファンは今回の的中に無常の喜びを感じていることだろう。
情報源
編集- ↑ 1.0 1.1 1.2 『データファイル - 払戻金ランキング(単勝)』 — 日本中央競馬会, 2014年4月26日
- ↑ 2.0 2.1 『59年ぶり!JRA単勝最高配当を更新』 — サンケイスポーツ, 2014年4月26日
- ↑ 3.0 3.1 『JRA単勝史上最高払戻金出た 59年ぶり!5万6940円』 — スポーツニッポン, 2014年4月27日
- ↑ 『地方競馬の基礎知識 - 地方競馬の高配当記録は?』 — 地方競馬全国協会, 2012年8月13日
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 井崎脩五郎 『井崎脩五郎の予想上手の馬券ベタ - 日本ダービーを第1回も戦時下も見てタチカゼの単勝も買った唯一のファン』 — サンデー毎日,
- ↑ 『史上最高配当!単勝5万6940円馬券出た』 — デイリースポーツ, 2014年4月27日
外部リンク
編集- 『第1回 福島競馬 第5日』 — 日本中央競馬会, 2014年4月26日
- 『2014年4月26日 - 福島競馬場第8レース4歳上500万下』 — netkeiba.com, 2014年4月26日