中国産りんごのジュースを「青森県産」と偽装表示、製造者を家宅捜索

【2008年8月27日】

りんご(資料)

読売新聞によると、青森県弘前市にあるりんごの加工品を製造・販売している「青森県果工」が、中国産のりんごを加工した商品を「青森県産」と偽って表示したとされる問題で、青森県警は8月26日、同社本社など関係数箇所を不正競争防止法(虚偽表示)の疑いで捜索した。

朝日新聞によると、問題の商品は2007年7月から今年6月にかけて、りんご果汁が入った「バーモントりんご酢」という飲料に中国産の凝縮果汁を使いつつ「青森県産りんご果汁使用」と表示していた。また「ストレート」と表示したりんごジュースにも、同様に原料の一部の凝縮果汁を使用していた。このため、青森県は8月4日に同社に対してJAS・日本農林規格法に基づいた業務改善指示を出していた。

また、毎日新聞によると、青森県果工の佐々木隆夫社長は同新聞のインタビューで「(表示の偽装は)社長自身が2年前から指示して始めた。原料不足や価格高騰の際は青森県産では作れず、外国産に手を出して、やむを得ず偽装した」と答えており、青森県警は会社の組織ぐるみで偽装表示をしたとみて同社の幹部社員からも事情聴取する予定である。

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