中国人民銀行、人民元を固定相場からバスケット制に移行

【2005年7月21日】 中華人民共和国(中国)の中央銀行である中国人民銀行は、21日夜、人民元の為替政策変更を発表した。発表によれば、同日午後7時(北京時間、UTC+8)から、米ドルへの固定相場制政策を廃止し、米ドルを含む「多通貨バスケット制」を採用する。これまで事実上固定されていた通貨レートを見直し、21日19時付で、それまでの通貨レート1ドル=8.2765元から、21日のレートを1ドル=8.11元に2%切り上げた。22日からは前日の終値をもとに人民銀行が基準値を発行し、一定の変動を許容する。

中国ではこれまでも制度上は上下0.3%の幅で為替レート変動が許容されていたが、人民銀行の介入によって相場は事実上固定されていた。読売新聞の報道では、通貨バスケットは、米ドル、欧州ユーロ、日本円の3大通貨に一定割合で連動すると見られる。

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